The Future of Work by Lynda Gratton

入学当初から楽しみにしていたリンダ・グラットン教授の集中講義「The Future of Work」がついにやってきました。全10回x3時間の授業を1週間で集中して受けたのですが、その濃密な時間を経て、やっぱりLBSに来てよかった!と心から思える素晴らしい授業だったので、メモがてら簡単に記しておきたいと思います。

主要なテーマは、授業タイトル「The Future of Work」の通り未来の働き方について考えるというものでした。最初の4回は、世界で起こっている大きな社会の流れ(テクノロジーの変化、地球温暖化とエネルギーの制約、人口動態、難民、高齢化など)について理解し、それらが社会全体、企業、そして個人の働き方にどのように影響を与えうるかについて議論しました。次の4回は、その変化の中で政府・企業が果たすべき責任と、私たち世代がリーダーとしてどのようなスキルやマインドセットを持って変化に対応していくべきか、について。最後の2回は、それらの議論を踏まえて、個々人のキャリア・人生を改めて見つめ直し、どのような生き方をしたいか、その実現のためにどのような意思決定をどのタイミングでしていくべきかについて考える時間を持ちました。

正直授業が始まったときは地球温暖化とか難民問題とかテーマが壮大すぎて、「地球温暖化とFuture of Workって関連あるの?」という感じでしたが、現状をより深く理解するにつれて、私たち個人のキャリアや働き方に影響を及ぼす可能性があるということを少しずつ実感することができました。また、そこから個人レベルまで話を持っていき、自分の人生プランを考えてみるというプロセスは単純に楽しい時間だったし、それをみんなと真剣に話すことでお互いに新しい気づきを得ることができました。

LBSの良さの一つは、こういう授業をMBA課程で選択できるという授業の多様性だと思います。一般的なMBAのイメージは、いかにお金を稼ぐか、そのために必要なスキルを身につけて、卒業後はバリバリ働いて、、、という感じだと思うし、私も実際そういう印象を持っていたのですが、「自分の人生をいかに充実させるか」「自分の人生を充実させる要素は何か」についてクラスメイトと議論したり、自分自身と深く対話したりする機会があることは、私にとって非常に有益でしたし、自分でもこれまで気付かなかった価値観を見い出すことに繋がりました。

また上述した通り、課題の一つが個々人で人生計画のようなものを作ることだったのですが、そのために自分の“アセット”を見直す機会がありました。グラットン教授が以前出版された「The 100-year Life」の診断ページにいくと、今自分が持っているアセットを数値化してくれます。生産的な人生を送るために必要なアセット(経済面はもちろんですが、ネットワークやスキル、健康など様々な資産)を今自分がどれくらい持っていて、何が足りないのか、どのタイミングで何を意識して増やしていったら良いのか、など多面的に考えるための良いツールでした。もしよろしければ、試してみてください。

授業全体を通して印象に残ったコンセプトや、グラットン教授やゲスト・スピーカーの力強いメッセージがたくさんあったのですが、あえて最も印象に残ったことを一つ上げると、、。

Nowhere to hide

上述したような大きな社会の流れは避けられないものであり、今まさに我々は変化の真っ只中を生きている。社会や組織がその変化に追いつくにはある程度時間が必要(Institutional lag)なので、その間をつなぐのは個々人であり、個人が勇気と覚悟(と必要なスキル)を持って変化の中を生きていかなくてはならない。どこにも隠れる場所はない、つまり声を上げ続けなさい、そうすれば、いづれ社会や組織があなたに追いつきますよ、ということ。

最後の授業で、グラットン教授から目を見て直接このように言われました。

「ここには、日本人の女性が2人いますね(同級生と私 – MBA2019では日本人女性は2人です)。日本はGender Equalityという観点では欧米の先進国と比較して非常に遅れています。あなたたちが生きている社会は女性にとって決して生きやすいものではなく、あなたたちが社会で受けている対応は不当なものです。でも、まずはあなたたちが声を上げ続けなさい。そうして社会は変化していくのよ。」

声を上げ続ける、って言っても個人にとっては大きな負担だし、なんで私が身を切ってそんなことしなくちゃいけないの?と思う場面も多々あります。でも、結局自分がそうやって生きていきたいなら、やるしかないんだな、と改めて感じました。

でもちょっと疲れちゃった時どう乗り越えるか?ポイントとして1つあげていたのは、同じ志を持った人たちとのネットワークを広げること。人の思考やポシティブさ、習慣というのは、周りの人たちから無意識に影響を受けるので(こちらの記事ご参照)自ら「こうなりたいな」と思う人たちとの付き合いを増やすことが助けになるとのことでした。

卒業を間近に控えた今のタイミングで、この授業を受けることができてとても良かったです。多分、卒業して働き出すと日々忙しくてこうしたマインドセットは簡単に失ってしまうと思うので、たまに同級生と話したり、自分のネットワークを広げたり、自分が今持っているアセットを意識してアップデートしていきたいと思います。

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Leading teams and organisations

選択科目の中でも、楽しみにしていたOB系の授業「Leading Teams and Organisations」が始まりました。教授は若く情熱的で、とてもエネルギー高く授業があっという間に終わりました。印象的だったことは、まず教室に入ったら教授が自ら自己紹介をしつつ握手を求めてきたことです。そして、授業が始まると、通常の授業ではだいたい「はい、みなさんネームタグを見えるようにおいて下さいねー」というところから始まるのですが、今回は「はい、みなさん、ネームタグを見えないように隠して下さい。僕はみなさんの名前を覚えてきてるのでこれからテストします。」といって、本当にほぼ全員(正確にいうと授業が始まる前に教授と直接自己紹介をした生徒全員=ほぼ全員)の名前を言い当てたのでした。

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MBAで必要な英語力

こちらで紹介した通り、数年の準備期間を経てなんとか希望の学校に入ったわけですが、入学することがゴールではない、むしろスタート地点です。たくさん勉強したのはもうわかったよ、で、実際どれくらい英語力が必要なのよ?それでやっていけるわけ?というのが、今後留学を志している方には気になる点だと思います。

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MBA受験準備 – 英語編

いまだに英語に日々苦労している私が書くのもな〜、とずっと躊躇していたのですが、周りの人から「受験の準備でどういう勉強してたの?」「英語ってどうやって勉強したの?」と聞かれることが増えてきたので、振り返りも兼ねてあらためて一度整理しておきたいと思います。

1.MBAを志す前の英語力(2012年頃まで)

MBA受験する・しないに関係なく、社会人3年目くらいでどの程度の英語力があったのか。もう記憶がうすれつつありますが、TOEIC 900点程度、スピーキング試験のバンドB2(会社で受けさせられた)、日々の業務でいうと、メールのやり取り(辞書を引きつつ、、)、契約書作成など。業務でもプライベートでも英語で会話をする機会は少なかったです。

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Achieving Strategic Agility

先週は、Strategyの選択授業の1つ、Achieving Strategic Agilityの集中講義でした。

LBSでは「Block Week」という授業形態があり、通常10週間/週に1コマで行う授業を、1日2コマ、月曜日から金曜日の5日間集中して受けることで、同じ単位を取ることができます。その1週間はたくさんの課題やリーディングがあり大変ですが、効率的に単位が取れるので通常授業とBlock Weekを組み合わせてカリキュラムを組むことが多いです。

本授業は、主に大規模・中規模な企業が変化に対して柔軟に、かつスピーディに対応するにはどうしたら良いか?というのがテーマでした。日本の大企業に勤務している私としては、とても興味深いテーマです。授業では、Agilityとは何か?そもそも、Agilityがなぜ企業にとってそれほど重要なのか?について議論し理解した上で、成功事例・失敗事例をケースで取り上げて、各社がどのようにAgilityを維持しているのか、もしくはしようとしているのかについてディスカッションをしました。

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同級生ママ紹介

1年目を一緒に過ごしてストリーム(約80名)には、なんとママが(私を含めて)3人もいました。
キャリアの話はもちろんですが、子連れで一緒に遊びに行ったり、互いの子供の誕生日会に行ったりと、入学前には予想していなかった素敵で刺激的な同級生と友達になり、娘がくれたご縁に感謝しています。

実はふたりとも住まいはイギリスなのですが、出身はナイジェリアと中国。
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